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「ユグドラシル」を開発する完美世界上海スタジオを訪問,日本独自展開などいろいろ聞いてきた

日付:2011/08/14 転載:http://www.rmtlink.jp  アクセス回数:1751

4gamerによりますと
7月28日,日本サービスが発表された「ユグドラシル」は,完美世界によるMMORPGだが,本社のある北京ではなく,上海のスタジオで制作されているタイトルである。今回は上海で行われたChinaJoy取材にあわせて,上海スタジオを訪問してきた。タイトル担当者からいろいろと話を聞くことができたので,ユグドラシルの日本展開について紹介していきたい。

 まず,このユグドラシルというゲームの素性を改めて紹介しておこう。
 このゲームに先立ち,完美世界から「神鬼伝奇」というタイトルのMMORPGが発表されていた。過去にChinaJoy取材で軽く紹介したこともあったので,覚えている人もいるかもしれない。それに続いて,神鬼シリーズの2作めとして開発されたのが「神鬼世界」というMMORPGで,その日本語版がユグドラシルとなる。神鬼伝奇の大幅なバージョンアップでタイトル変更になったのかと思っていたのだが,海外では並行してサービスされているとのことで,両者は基本的に別タイトルとなるようだ。
 さて,では,神鬼伝奇と神鬼世界(=ユグドラシル)ではどこが違うのかというと,神鬼世界ではターゲット層を変えており,主に初心者層を狙った展開を行っているとのことで,暴力表現などがおとなしくなっている。プレイヤーが選択可能なクラスも5種から8種に拡大されているそうだ。
 神鬼伝奇と似たゲームなので,中国では「神鬼世界」と,似た名前が付けられているが,神鬼伝奇のほうのサービスを行っていない日本では,より世界観に合わせたタイトルにするのも当然の成り行きではあろう。北欧神話を象徴する言葉として「ユグドラシル」が選ばれたようだ。ちなみに,両方ともサービスしているこの台湾では「暗黒世界」というタイトルがつけられている。





 さて,北欧神話は日本でも多くゲームなどのモチーフとされているので,知識のある人も多いと思うが,ユグドラシルとは北欧神話でいう世界樹で,ウルドの泉の上にそびえ,世界を支えているとされる巨木である。死者の領域ニフルヘイム,巨人の領域ヨツンヘイム,人間の領域ミッドガルド,妖精の領域アルフガルド,そして神々の領域アスガルドまで達している。世界樹という響きどおり,北欧神話世界そのものを象徴しているといってもよいだろう。



ユグドラシルの開発コンセプトとは

 上海スタジオのユグドラシルタイトル担当者から,同作の開発コンセプト5項目について説明が行われたので紹介しておこう。

1 神鬼伝奇をベースに改良
 まず,神鬼伝奇のシステムをベースとしつつも,ファンタジーとして広く知られている北欧神話に沿ってシナリオなどを作り直すことによって,世界各国に受け入れられやすくする。クラスの追加や育成要素の追加,そしてバランス調整が行われているという。神鬼伝奇は,より広く受け入れられるタイトルを作るための叩き台となっているようだ。

2 一人でも楽しめる
 ソロプレイでもパーティプレイでも楽しめるように作られているという。多くのイベントやクエストが実装されているほか,インスタンスダンジョンなどもソロ用とパーティ用の両方が用意されているという。

3 いやし要素
 3種類のペット(騎乗,戦闘,騎乗戦闘)が用意されている。まあ,機能的には騎乗戦闘だけで足りるんじゃないかという気もしないではないのだが,見た目でいうと,ごつそうな騎乗ペット以外も必要なので種類が多いに越したことはないのだろう。アバターアイテムなども充実させていくとのこと。

4 PKと対人戦
 対人戦については,チャンネルごとにPKの可否が設定され,PKをやりたい人はPKチャンネルで存分に戦え,対人戦が嫌な人は非PKチャンネルで安心してプレイできる。現在,対人戦イベントコンテンツ2種を,よりエキサイティングなものにリニューアル中だという。

5 ギルドなどコミュニティ要素
 主にギルド単位でボス戦や対人戦を行う。大規模なPvEとPvPの要素が用意されている。



日本独自の展開は?


 こういったゲーム要素を基盤としつつ,日本展開ではどのような要素が追加されていくのか? ゲームの日本独自展開として,2点の日本独自要素と独自のプロモーション企画が紹介された。


条件は対等,スポーツ感覚のPvPコンテンツ
 まず,日本からの提案で作られたという競技性の高いPvPコンテンツが実装される。これは,装備やレベル,コミュニティに依存しないものとなっている。対戦モードには,2対2,3対3,5対5の3種が用意されており,とくに少人数での対戦はクラスの組み合わせなどでのギャンブル性の強いものになりそうだ。
 対戦結果による強さを数値化する方法としてはElo(イロ)レーティング(勝敗などからプレイヤーの強さを数値化する手法の一つ)が採用されており,オートマッチングでレーティングの近いパーティが組まれることになる。参加プレイヤーは同じレベル,同じ装備(クラスごとに異なるのだろうが)でアリーナに転送される。あとは,プレイヤースキルとチームワークで勝敗が決まるというシステムとなっている。対戦結果によって,ポイントを獲得し,同時にプレイヤーのレーティングが変更される。このPvPコンテンツでしか入手できないアイテムなども用意されるという。
 高レベルプレイヤーに歯が立たないとか,鬼強化装備に攻撃が通らないとかいった心配はまったくない。

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